千葉市 おゆみ野 歯科 歯医者 矯正歯科 - 「吉本矯正・歯科」
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こんにちは。院長の吉本です。
本日は「食生活の変化」と題しまして、お話をさせていただきます。
わたくしは、歯科矯正のみでなく歯周病学会、抗加齢医学会、全身咬合学会などの認定医・臨床指定医でありますので、他の学会の情報も踏まえながら包括的歯科について述べさせていただきます。
最近、ティーンエイジャーの歯根の長さは短くなる傾向にあります。原因として食生活の変化が考えられます。食品の加工技術の向上により軟化した食品が増え人々の嗜好物が変化したと思われます。
たとえば『オムライス・カレーライス・アイスクリーム・サンドウィッチ・焼きそば・スパゲティ・目玉焼き・ハンバーグ・ハムエッグ・餃子・トースト・クリームシチュー』の頭文字を略して「オカアサンヤスメバ、ハハキトク」と言われるように、すべて軟化した食べ物です。これらを排除するのではなく、たとえばサンドウィッチのパンは大麦・ライ麦・雑穀類などを含むパンに変更する工夫が必要です。サンドウィッチは軟食なので控えるのではなく、日本のサンドウィッチで用いられる白いパサパサのパンから、海外のサンドウィッチで用いられる硬いフランスパンに変更します。
目玉焼きはベーコンと一緒に焼いて調理する、ハンバーグはサイコロステーキを中に入れて調理する、カレーライスでは具をすべて小さくするのではなく、大きいまま入れるなど、調理方法や食品の選択の工夫が大切ということです。
ファミリーレストランでは、フリードリンクになっている所が多く、飲み物を片手に食事していることをよく見かけます。ほとんど噛まないで、飲み込んでいます。本来フランス料理や和食では、スープやお吸い物など水物は食事の合間では飲まないようにしています。食べるときは食べるだけにする、飲むのは最初や最後にすると決めれば、自然と咬む回数も増えることとなります。
ティーンエイジの食事時間は大体11分で、戦前の高齢者の方の時代では約22分です。食事の時間は半分となり、1回の食事で咬む回数も1,420回から620回とおよそ半減し、歯根の長さにも変化が見られてきました。
いま、世界的に和食ブームです。卑弥呼の時代は極端としても、昔の和食はとてもよいものでした。現在皆さんが食べている白米は、籾米の周りをはぎ取った軟らかい部分です。軟らかいので、食後短時間で消化吸収し、血糖値が上昇しやすくなります。日本人は外国人に比べて糖尿病になる人が多いとのことですが、こういった食生活も一つの原因と考えられています。最近は日本のスーパーでは玄米なども販売されていますので、三分米にするなど、昔の日本食に戻したほうがよいと考えられます。
アフリカの草原を走り回っているライオンやゾウは歯を磨きませんが、虫歯や歯周病になりません。しかし、動物園の動物は飼育係が歯を磨いてあげないと虫歯や歯周病になります。昔、上野動物園のロバが歯周病で歯がなくなり、日本大学の教授がロバの入れ歯を作りました。絵本にもなりましたが、入れ歯のおかげでロバは何でも食べられるようになったものの元気になりすぎ、飛び越えた檻に突き刺さり亡くなったとのことでした。
太平洋の島国・ミクロネシアの人達です。左の写真は1934年で、太平洋戦争が起こる前、島民はしっかりとした顔貌でしたが、現在は、やせ細った顔貌となりました。終戦後、西洋の文化とともに、甘い加工食品が入ったため、食文化に変化が生じました。島民たちには歯を丁寧に磨く習慣もなく、歯医者もいない中で島国の食事だけが一変したので、顔貌と口腔内状態に変化が現われました。
咀嚼するためには口の周りの筋肉を使いますが、あまり噛まなくなると、それらの筋肉がやせ細って顔も顎もどんどん小さくなっていきます。日本では醤油顔といわれる小顔がもてはやされています。日本人は歯磨きをしますし、歯医者にも行きますから、ミクロネシアの島民ほどひどくはないですが、顔貌が小さいということは、歯ならびにも大きな悪影響が生じてきていると考えられます。
昨年、武内先生とモンゴルに行く機会がありました。1995年までは社会主義国でしたが、1997年に資本主義国に変わった後は、アメリカはじめ西洋の食べ物が入ってきて、食生活が急激に変化したようです。モンゴルのGanburged Ganjargal教授の話では、遊牧民でさえ、顔の輪郭と歯並びが急激に変わり、顎が小さくなったので、歯科矯正医が不足しているようです。食生活は顔貌や歯ならびに重大な影響を及ぼしていると考えていると話されていました。
次に飲み物のpHについてお話します。エナメル質の限界pHは5.5です。それより強酸のものを飲んで放置すると、すべての歯の表面が白濁・脱灰し、酸蝕歯となり、カリエスや知覚過敏などの原因になりやすくなります。
赤ワインに含まれるポリフェノールは抗加齢医学的にはよいといわれますが、赤ワインはpH3.8で、時間をかけて飲酒することは歯に対してはよくありません。食品のpHについて、グレープフルーツはpH1.8、白米はpH4です。胃酸を戻しやすい人がいますが、胃酸はpH2、梅干や最近ブームとなっている温泉はpH2です。ヨーグルトはpH4です。ヨーグルトも健康ブームで、朝、ヨーグルトを食べてそのまま学校に行った結果、酸蝕歯になるお子さんが増えています。強酸ものを飲食した後は、必ず中和することが必要です。歯磨きや、中性の飲み物でうがいするなど、酸性度を薄めるための対処が必要です。
食生活の変化についてまとめますと、軟化した食べ物は不正咬合の原因の一つなので、そのことを踏まえて、お子さんの食生活を考えてください。また、咬む回数が少なくなったために、顎の発達が遅れた結果、小さい顎に対してすべての永久歯が整って並ぶスペースが不足し、不正咬合が増えてきています。先進国では大体7割ぐらいの人が歯科矯正治療を行っているそうです。
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